この話も結構長々と話してきたけど、今回で最終回だね。
んだな。たかともは吉本の一件を踏まえて、「人」は他人からあんまり関心を持たれていないことがわかった。
だからこそ、たかとも はお笑い芸人のシリアスな面を見たくなかった。そこにおめえの需要がなかった、知る必要がなかったからだ。
−結果、少し距離を置きたいなと感じていたんだな。

うん。結局、ほとんどの人間がいい意味で単純、いわゆる「シンプル」な人と絡みたいと思う傾向があるよね。
何考えてるやつか分からないと敬遠されるし。
これが凡人と天才の関係性、俗に天才と呼ばれる人が殺されてしまうってことだね。
–前回までのあらすじ
人からよく思われたいのであれば、あなたはシンプルであるべきだ。
普通に考えてみれば、僕の人生でもイジメみたいなことって身近にあったし、されてた側は頭が良くて何考えているか分からない人だったりしたな…。
んだ。何を考えているか分からなければ、除け者にされてしまう。あどさ、人って「この人はこうゆう人だ」というイメージがそのまま変わらないほうが絡みやすいし、接しやすいべ?これが俗にいう「キャラ」だな。

あー!なるほど、だからこそ僕は「キャラ」がはっきりしている芸人さんが真面目な話をした時に特にムカッとしたのか。
面白いというキャラに無駄な要素が入ったから…。
–人はシンプルなものに収束する。
昨今ミニマリズムという言葉をよく聞きませんか?その概念も発達しすぎたモノで溢れる情報社会を改善するため、人ならではの芸術的感性を取り戻すための一種のアプローチなのです。
ここで理解していただきたいのが、「シンプルの意味」です。
シンプルっていうのは、混沌を収束させて万人ウケさせること。アートをデザインへと変換させる工程、またはその結果なのではないのがなあ。

ただ単純に、白いパレットに黒の点を描くということがシンプルなのではなく、




かの有名なスティーブ・ジョブスもこのようなことを言っています。



何をしないか決めることは、何をするか決めるのと同じくらいに重要だ。
Deciding what not to do is as important as deciding what to do.
▲スティーブ・ジョブスの名言より
「キャラ」を一貫しないと、より多い人から共感を得ることはできない。…という話だと、吉本って結構笑えなくね。
んだな。ヤバイぞ。
–吉本のことはいいけど、たかとも 。人ごとじゃねえぞ?
おめえも他人から「シンプル」に捉えられてんのか?


もういろんなこと、手をつけすぎて、人から
絶対シンプルに捉えられていない…!
–それに関しては悪いことではないんだげどな。
では、そんなたかとも のためによりシンプルな存在になれる考え方を教えてやろう。


「個人」としての力が求められるAI時代
−AI時代の発達において、我々人類はこれからどのようにして生きていけば良いのでしょうか。その鍵を紐解く文献を見つけました。
AI時代到来、個人の力が強まる時代に企業が果たすべき役割とは?
令和になりAIが発達してきている中で、今までの民主主義優先した、合意形成でみんなで力を合わせて良い製品を作っていこう!みたいなビジネスではなくなるようです。
いかに人間がモチベーションの名の下に凄まじいイノベーションを起こせるかどうかが大切になってくんだな。


現代の魔術師・落合陽一氏もAIの参入によって働き方がどう変わっていくかについて
「組織から個人へ、労働から遊びへ」と提言しています。



なるほど!いかに「個」としての力を強めていくか、がAI時代の鍵となるんだね。
個人を売る「セルフブランディング」という考え方
ではどうしたら「個の力」を高めることができるの?
最初の話にも通じてくるけど、いかに「自分という存在をシンプルに魅せるか」が個の力を高めるにあたって大切だな。


そこで今日覚えて欲しいのがセルフブランディングだべ!


セルフブランディングとは?
従来、パーソナルブランディングとセルフブランディングは同一の言葉のように使われてきた。しかし、ソーシャルメディアの台頭と共に、二つの言葉は異なる意味合いで語られることが多くなった。
企業が行う、「企業ブランディング」と、企業や組織に所属する個人が行う、組織の中の個としての「パーソナルブランディング」、企業や組織から切り離して、独立したものとして行うブランディングが「セルフブランディング」として分類されるようになった。
具体的な手法としては、ソーシャルメディアでの露出(Twitter・Facebook・ブログ・YouTube等)や、出版による権威付けが主に挙げられる。
ソーシャルメディアを使ったセルフブランディングは手軽で経費もかからない為、重宝されている。その反面、外部のシステムを用いる場合には、サービス提供者からIDや投稿を削除される場合がある。
一方、出版した場合は出版しているという事実そのものが「世間的に高く評価されやすい」。 実際、出版する場合は出版社とのコネと、ある程度の実績が必要なケースが多い。従って「出版していることが安心感や信頼感にそのまま直結しやすい。しかし実績や経験の浅いうちからの出版は、よほどのことがない限り困難とされる。
商業出版でなく自費で出版する「自費出版」でセルフブランディングを図るケースも存在する。 現在は電子出版という形の出版方法が出現した事で、誰でも安価で出版によるセルフブランディングを行えるようになった。
▲セルフブランディングとは?ウィキペディアより引用
ブランディングって企業戦略だよね?
それを自らに当てはめて考えようってこと?
そういうことだ。またセルフプロディースって言葉もある。
いかにして自分という存在を社会に対して売り込んでいくのか、そのスキルがAI時代において重要なんだ。


−セルフブランディングが成功している人は、需要があり尚且つシンプルな存在であると言えます。
企業戦略を自分ごとにして考えることで自分という「個」を売り込むための鍵となりそうですよね。
まとめ
吉本の件もそうだったけど、人はどこまでも楽な方「シンプル」を求めて生きている生き物なんだね。
んだ。だからこそAI時代に参入している「個の時代」にシンプルであり続けることって、とても大切なんだ。


うん、そうだね。でも僕今大学生で、いろいろなことを吸収しようとしている中でどうしてもシンプルに自分を売り込むことができなくて。
…もしおめえが吸収している真っ最中だったら、無理にシンプルに自分を塗り固めることはしなくていいんだべ。
ゆっくりゆっくり、ごちゃごちゃになった今までの学びをまとめていけばいいんだ。その作業こそ「シンプル」に近づく第一歩だがらさ。

